牛肉は、全国統一の基準で格付けが行われています。「きたかみ牛」は北上市内の生産農家が丹精込めて育てた黒毛和種のうち、農協を通じて出荷され、(社)日本食肉格付協会枝肉取引規格がAとBの4等級以上に格付けされたものだけを、「きたかみ牛」と呼ぶことができます。「きたかみ牛」は厳しい基準の中で選びぬかれた牛肉なのです。
きたかみ牛の特徴
きたかみ牛の肉には私たちの身体に欠かせない栄養素がたっぷりと含まれています。例えば良質なタンパク質が豊富に含まれています。このタンパク質の原料は、体を作る上で不可欠なアミノ酸です。アミノ酸には体内で作ることができない必須アミノ酸というものがありますが、この必須アミノ酸をバランスよく含んでいるのが、黒毛和種の肉の最大の魅力なのです。健康に悪いと思われがちな肉の「脂」。実は肉には一価不飽和脂肪酸が多く含まれています。一価不飽和脂肪酸とは、脂の一種で、動脈硬化の原因となるLDLコレステロールを減らすだけでなく、動脈硬化を予防するHDLコレステロールを減らさない働きがあります。赤身しか摂らないと血管がもろくなるという研究結果が発表されています。きたかみ牛はサシ(脂肪)が筋肉の中に細かく入り、これが筋線維と交雑して「霜降り」となっています。きたかみ牛のサシは、甘みがあり、後味がさっぱりとしているのが特徴です。きたかみ牛は、赤身と脂の肉の絶妙なバランスで旨味を最大限に引き出しており、一価不飽和脂肪酸を豊富に含んでおり、口に入れるとすぐに溶けてまろやかな食感となります。